田辺聖子 『 私的生活 』

ラブラブな生活だった新婚生活、普通の日常の生活を繰り返して段々破綻していく。
少しずつのすれ違い、少しずつ大切なものが減っていく生活。特に何が起こるわけでもないが、すきま風が段々寒くなってきたというようなかんじ。
「散髪しにいってきます」と言って、出ていったきり戻らないダンナの話が途中ででてくるが、
身近で「靴、買いに行ってくるね」と子供とダンナを置いてでていってしまった人がいたなぁとちょっと思い出したのでした。