伊坂幸太郎 『 砂漠 』

ノベルズなので本の大きさが微妙。でもハードカバーほどしっかりしていないので、持ち歩きやすい。 青春小説なんですが、普通な感じに超能力が使える友人なんかがいて、伊坂ワールドという感じ。 この本を読むのなら、マージャンは知っていないと楽しめない…

米澤穂信 『 ボトルネック 』

もし母親が流産してなく、自分ではなく姉が生まれていて、自分が生まれていなかったら世界はどう変わっていたか。 今の自分の世界と比較した、パラレルワールドを描いた作品。 自分はなにもかも周りが不幸に見舞われているが、姉の世界では兄も恋人も生きて…

小林聡美 『 ワタシは最高ツイている 』

エッセイなので、私生活が想像できてしまう。友人のともちんの家のナナメ前に住んでいるのです(笑) 焚き火をやるのが目的で、フィンランドに行くってなんか良いなぁ。と思いました。 何もない贅沢を味わうのって、大人にならないとわかんないものですねぇ。

松岡圭祐 『 ミッキーマウスの憂鬱 』

ディズニーランドの裏側を見ているようで、かなり面白かった! 「オリエンタルワールド」という社名でフィクションだと思うのだが、現実もたぶん。。。と想像でき、今度ディズニーランドに行くときは細かいところを見てしまいそう(笑)

最近読んだ本いろいろ

・「うわさの神仏」加門七海 この人、怪談とか呪術とかオカルトチックなものがものすごく詳しいので、読んでいて面白かった。が、若干テンション高めな文章なので、好き嫌いはあるかも。仏の好物は、ろうそくと線香ということで、バリバリ食べるくだりを笑い…

森見登美彦 『 夜は短し歩けよ乙女 』

ノスタルジックなファンタジーとでもいいましょうか。 京都を舞台に色んな騒動が起こるわけですが、基本黒髪の乙女と先輩の恋愛が軸に描かれているのです。毎日の出会いに奔走して偶然を装う先輩と、「奇遇ですねぇ」といい続ける天然黒髪乙女。 あちこちに…

ダン・ブラウン 『 天使と悪魔 』

話題のものはね、一応読んでおかないと。「ダ・ヴィンチ コード」も面白かったけど、これも面白かった。 制限時間が24時間ですからね。まぁ、海外ドラマじゃないけどこの話も「24」なわけですよ。教授、そして出会う女性。アメリカの本はこれはかかせない。…

瀬尾まいこ 『 強運の持ち主 』

元OLが占い師に転職し、“ルイーズ吉田”を名乗ってショッピングセンターの片隅で店を構え、そこにやってくるお客さんとのふれあいの話。1人のお客さんごとに1話という感じになっています。 この中ですきなのは、一番最初にのっている「ニベア」かな。小学生…

宮部みゆき 『 ブレイブストーリー (上・下) 』

前、映画が公開されたとき読んだわけだが、疲れてくると現実逃避したくなって、冒険ものに手を出す。 ということで、久しぶりに再読。要するに冒険物のテーマの王道といったら「自分を変える」こと。これも例外なくそうですねぇ。もういうお話は、自分の歳を…

荻原規子『 空色勾玉 』

ファンタジーが読みたいとき、絶対的にこの本を手に取ってしまうのです。宮崎峻がジブリ映画を作ってもおかしくないようなかんじとでもいいましょうか。日本神話を元にしていて、光とともに永遠に生きる男神と、闇とともに死んでも何度もよみがえる女神の憎…

東野圭吾 『 さまよう刃 』

非常に面白かった。正義とはなにか、法律とはなにか考えさせられます。遊びの延長、欲望を満たすために女性を繰り返し襲い挙句の果てに殺害してしまう未成年の少年たち、娘を殺されて復讐に走る父親。人を殺害するのはいけないことだとわかりながらも、この…

山崎ナオコーラ 『 人のセックスを笑うな 』

映画がとってもさわやかで、いい意味で邦画らしい感じだったので、間とか最後の余韻とか原作なりの行間が読めるのでは?と思って読んだのですが・・・んー、北関東の素朴な感じのイメージが、たまプラーザとか二子玉川じゃ、全然ちがうよー。あとユリのアト…

宇江佐真理 『 君を乗せる舟 』

髪結い伊三次も知らない間に6冊目。3冊目までは、お文さんと伊三さんの粋でステキなお話だったが、もう既に二人の間に子供が出来、不破の息子も立派になって、他人の子供は早いなぁ・・・なんていう感想だったりする(笑)ドラマの「おせん」でおせんさんが…

 高田崇史 『 QED式の秘密 』

たまにこういう密室ミステリーを読みたくなるが、これは半分が密室トリックの謎解き、半分が安倍晴明についてのお話といったところ。平安時代にいたといわれる、鬼とか、晴明が使っていたという式とは、こういう意味だったのねーと密室殺人事件忘れそうにな…

辻村深月 『 冷たい校舎の時は止まる 上・下 』

かなり厚くて読み応えあります。この作者はきっちりしてますねぇ。全員の背景が同じ分量で書かれてますし、後半で「ああ。そういうことか」とちゃんと計算されてます。小説やドラマなどは、言葉(国語)+公式/構成(数学)両方が必要なんですが、数学のほ…

フィリップ・ブルマン 『 黄金の羅針盤 上・下 』

今やっている映画「ライラの冒険〜黄金の羅針盤」の原作。冒険の大事な要素がオーロラなので、全編氷や雪で読んでいると寒いっす(笑)この話、出てくる名前が覚えられない!「イオレク・バーニソン」だの「イオファー・ラクニソン」だの「セラフィナ・ペカ…

劇団ひとり 『 陰日向に咲く 』

atuさんがBlogを読んで本を貸してくれました。原作と映画って若干違うのね。映画ではホームレスに憧れるサラリーマンの息子がギャンブラーだったり、鳴子さんの娘が雷太を探したりと設定を変えたために、人間関係図が濃くなりご都合主義っぽくなってしまった…

 恩田陸 『 まひるの月を追いかけて 』

月つながりの2冊。「まひるの〜」は奈良の旅を通して人間関係を紐解いていく話で、「月の扉」は師匠を信じてハイジャックを起こすサスペンスです。月は「ルナティック」という言葉どおり、人を狂わせたり、魅惑な何かがあるのかもしれませぬ。今月は22日が…

 石持浅海 『 月の扉 』

宮部みゆき 『 我らが隣人の犯罪 』

やはり久しぶりに宮部みゆきを読むと面白いですね。この人の作品は幅が広くて奥が深いので、ああ、こんなのも書けちゃうんだという驚きとか、すごいなーという思いがいつも読み終わった後に思うわけです。思えば、読書の秋は知らないうちに冬突入してました…

江國香織 『 間宮兄弟 』

どっちも映画化された原作ですねぇ。どっちも自分の人生を自分たちなりに生きているっていう感じの本です。「サウスバウンド」のほうはドキドキわくわく型破りな生き方で、「間宮兄弟」はのほほんと自分たちの価値観で生きているという感じでしょうか。

奥田英朗 『 サウスバウンド(上・下) 』

角田光代 『 空中庭園 』

どっちの本も1つの家族を6人の視点から描かれている。「空中庭園」が現代の家族だったら、「星々の舟」は昭和の家族といったところかな。一見普通の家族に見えるけれど、中にはいろんなものが渦巻いているというのが共通したところ。「星々の舟」のほうが、…

村山由佳 『 星々の舟 』

セルジュ・ブリュソロ 『 ペギー・スー(1) 魔法の瞳をもつ少女 』

ファンタジーのようでファンタジーでないような。結構、読んでいて怖いかも。おばけたちの仕業で、青い太陽を浴びると身体全体が青くなり異常に頭がよくなってしまう。動物たちも頭がよくなり、テレパシーで人間を支配してしまう。でもそのおばけが見えるの…

 角田光代 『 真昼の花 』

短編が2編。どっちも全体から社会にうんざり感みたいなのが漂ってきて、面白かったです。この人は旅好きということもあって、結構小説もエッセイも好きなのですー。

須川邦彦 『 無人島に生きる十六人 』

暑いねぇ。溶けるねぇ。こういう時は頭も使いたくないですねぇ。そんなこんなで、やっぱ夏はこういう本が一番です。これは明治時代に本当にあった漂流話で、遭難したときの工夫がいっぱい詰まってて面白かったです。これで初めて知ったんですが、小笠原諸島…

 山田悠介 『 親指さがし 』

夏はやっぱりホラーだよねぇ。と思い、この本を。こえぇぇぇです。小学校の時とかに流行った「コックリ」さんとか、「トイレの花子」さんとかと同じ種類の「親指さがし」。ただの噂、作り話が本物になっていくのよ。何かに追われ何かを探す・・・まぁ、そん…

角田光代 『 太陽と毒ぐも 』

面白かった。というか、もうねぇ周りにいる感じの短編小説(笑)主人公が30代、ちょっと変わっていてそのちょっとした性格というか、癖のせいでの小さい諍いばかりを集めた小説。周りから見れば、くっだらないことだけど、本人たちはすっごい重要視している…

 乾くるみ 『 イニシエーション・ラブ 』

最後まで読むと、前に戻って読みたくなる本。なんとなく終わり方が短編みたいな感じなのです。80年代の恋模様が描かれていて、「男女七人」とか、「花金」とか、ちょっと懐かしくなります(笑)また巻末にその頃の用語辞典が載っていてちょっと親切であった…