森見登美彦 『 夜は短し歩けよ乙女 』

ノスタルジックなファンタジーとでもいいましょうか。
京都を舞台に色んな騒動が起こるわけですが、基本黒髪の乙女と先輩の恋愛が軸に描かれているのです。毎日の出会いに奔走して偶然を装う先輩と、「奇遇ですねぇ」といい続ける天然黒髪乙女。
あちこちにポップでキュートなものがいっぱい出てきて、読んでいて楽しいです。絢爛豪華な自家用三階建て電車とか、赤くてまあるいものはかわいいということで、りんご飴とか達磨とか。錦鯉のでっかいぬいぐるみも欲しくなりました。