恩田 陸 『 黄昏の百合の骨 』

ミステリーとサスペンスの合わさった感じの本でした!どきどきわくわくする本が読みたかったので、かなり楽しめました。恩田陸の本は、登場する男子がとても魅力的なので、好きなのです。

赤川次郎 『 二重奏(デュオ) 』

中学のときよく読んでいたなぁ、赤川次郎を久しぶりに読んでみよっかなぁっていう気持ちになってこの本を手に取っちゃいました。18歳なのにワイン飲んでいいのか? 主人公、事件に巻き込まれすぎじゃね? などと細かいことを気にしなければ、やっぱり王道楽…

瀬戸内寂聴 『 花芯 』

まだ若かりし頃、瀬戸内晴美だったころに書いた短編小説集。全部、女性が主人公で、50年も前によくこんなの書くことを許してくれたなぁと思うほど、妖艶で自分を貫いているような女性たちが出てきます。こういうのが書けるからこそ、今の瀬戸内さんがあるの…

三崎亜紀 『 となり町戦争 』

出始めの頃、ブックオフでこの本のハードカバーが売られていくのを見てから、ハードカバーでなく文庫本になるのを待っていました。で、やっと読んだわけですが、これって映画になるんですね。あまり映画にするような話でもないような・・・。訴えたいものは…

恩田陸 『 図書館の海 』

この人の短編集を初めて読んだ。 10篇の短編の中には「夜のピクニック」と「六番目の小夜子」の番外編のような特別編があって、ファンにはたまらない感じ。この中で一番ヒットしたのはホラーである「国境の南」。しがない喫茶店で、微量の砒素を溶かしたお水…

パトリック・ジュースキント 『 香水-ある人殺しの物語- 』

読んでいるだけで香りでむせかえりそうな小説。しかもいい香りだけでなく、悪臭も全編にちらばっており、弱っているときにはちょっと読めないかも(笑)純粋ゆえに残酷。自分だけにしかわからない孤独。みたいなのが感じられます。すべてこの世のにおい、人…

よしもとばなな 『 デッドエンドの思い出 』

よしもとばななが、今まで書いた自分の作品の中でいちばん好きだって言っているだけあって、どれも心くるしい切ない話ばかり。 最近の本屋にある平積みの「泣ける本!」というのには結構平らったい話で全然泣けない話が多いが、これは短編の割には濃かった。…

浅田次郎 『 椿姫 』

短編集。この中で一番いいなーって思ったのは一番最初の作品「シエ」かな。 最初のいくつかの作品は、木が色々でてきて印象的でした。 あとは、この本のタイトルにもなっている「椿姫」「永遠の緑」あたりがよかったかな。

蓮見圭一 『 水曜の朝、午前三時 』

時代背景が、1970年大阪万博なのでちょっとなじみは薄いが、中味についてはどれも頷ける感じがする。恋愛と家族と人生がテーマかな。印象的なフレーズが色々とありました。「あなたは何をしたいのか。何になりたいのか。どういう人間として、どんな人生を送…

早坂 隆 『 世界の日本人ジョーク集 』

「あーら、日本人って世界からこう見られているのねー。」というような楽しい本。 例えば、各国の人々が5人集まるとどうなるだろうか? アメリカ人が、5人集まると競争が始まる。 イギリス人が、5人集まると議論が始まる。 ドイツ人が、5人集まるとビールで…

 北尾トロ 『 裁判長!ここは懲役4年でどうすか 』

裁判の傍聴マニアの傍聴日記♪おもしろいよー。事実は小説より奇なりって本当ねぇ。 人生の分岐点というか、色んな人の人生がかいまみえて、裁判見にいってみたいかもって思った。でも1人で行けないな。絶対・・・。

唯川恵 『 彼の隣の席 』

えーと、主人公がダメ男を好きになる話。 それより、主人公の仕事内容といい、上司の永岡課長とお局水木さんのカンケーとか、私が一番最初に就職した、某メーカーNの内情と一緒で・・・(笑)遠い昔を思い出してしまった。

 田辺聖子 『 私的生活 』

ラブラブな生活だった新婚生活、普通の日常の生活を繰り返して段々破綻していく。 少しずつのすれ違い、少しずつ大切なものが減っていく生活。特に何が起こるわけでもないが、すきま風が段々寒くなってきたというようなかんじ。 「散髪しにいってきます」と…

北原亞以子 『 恋忘れ草 』

再読です。久しぶりに読むと新鮮ですね。 短編なんだけど、前のお話の関連してくる人が次の編にもでてくるという仕掛け。女って強いなと思う一冊です。

よしもとばなな 『 ハゴロモ 』

この人っていつの間にか、ひらがなに改名したのですね。知らなかった・・・。 この本は、元気なときに読むとつまらないのですが、さびしいときとか、ちょっとへこんだときに読むとじーんとくるような本です。

 高野秀行 『 ワセダ三畳青春記 』

男に生まれ変わったら、こういう青春生活もいいかなと思ったりもする。 探検部だとか、冒険という言葉はいい響きですがー、こういう生活をずっと続けるのもいかがなものかと。これ実話ですし・・・。たまにこういう本は楽しくていいかもかも。