三崎亜紀 『 となり町戦争 』

出始めの頃、ブックオフでこの本のハードカバーが売られていくのを見てから、ハードカバーでなく文庫本になるのを待っていました。で、やっと読んだわけですが、これって映画になるんですね。あまり映画にするような話でもないような・・・。訴えたいものは伝わりますが、簡単に言うと“地域振興事業”として、契約書とか、条例とか、手続きに則って、となり町と戦争を始めるという話です。「戦争がはじまって、うちの窓ガラスが割れた場合の補償金はいくらですか?」なんて地域説明会で質問がでるところは、シュールというか、ありそうだなぁと。実感のないまま、戦争に手を貸す。まぁ、そんな感じ。