蓮見圭一 『 水曜の朝、午前三時 』

時代背景が、1970年大阪万博なのでちょっとなじみは薄いが、中味についてはどれも頷ける感じがする。恋愛と家族と人生がテーマかな。印象的なフレーズが色々とありました。

「あなたは何をしたいのか。何になりたいのか。どういう人間として、どんな人生を送りたいのか。それは一時的な気の迷いなのか、それともやむにやまれない本能の訴えなのか。耳を澄まして、じっと自分の声を聞くことです。それからでも遅くはないのだから。」

「程度の差こそあれ、胸の内に他の誰かを思い描かない既婚者などいるはずがない」

うーむ。考えさせられる言葉でありまする。